子供のはしか(麻疹)はかかったらどのような症状になるの?対策方法はあるの?

春から初夏の時期に気をつけなければならない病気があります。
それは、【はしか(麻疹)】です。
この時期に、幼児や子供に風邪症状が出て熱も出てきたら疑ったほうが良い感染症です。
名前は聞いたことがある【はしか(麻疹)】ですけど、実際はどうですか?
どこまで知っていますでしょうか?
特に小さな子供さんが見える方には心配な病気です。
自分も気になってしまったのでお話します。
目次
はしか(麻疹)とはなんでしょうか?
はしか(麻疹)とは、麻疹(ましん)ウイルスが原因となる感染症です。
人から人へと移りますから、感染者から移ってしまいます。
特に春から初夏には流行しやすく、伝染力も強いから直ぐに流行します。
1週間から10日ほどかかってしまいますから、幼児や子供にはつらい時期です。
例年、1歳台の乳幼児の発病が目立ちます。
その前の出生後早期(4~6ヶ月まで)は、母胎からの免疫があるため、発病はしないそうです。
さらに、ウィルスによって弱っている身体に、他の細菌によって合併症にもなりますので安易に「ただの風邪かぁ。」と思わないようにしましょう。
日本では江戸時代以降の和語で「はしか」と呼んでいたために「はしか」と「麻疹(ましん)」と2つの言葉があります。
同じ病気なのに、2つの呼び方があるから紛らわしいですよね。
はしか(麻疹)はどのような症状になるの?
はしか(麻疹)にはかかってから治るまで4つの期間があります。
(1)潜伏期 (2)前駆期 (3)発疹期 (4)回復期
では、それぞれ見ていきましょう!
(1)潜伏期(10~12日)
麻疹ウィルスが身体に進入してきてから、風邪症状などが身体に出るまでの期間です。
症状が出るまで時間がかかりますから、かかっていても気付く事が分からないですよね。
(2)前駆期(カタル期)
①まず、風邪症状みたいな症状が2~3日続きます。
まぁ、人間ですからこの様な症状が出て自分の身体に「異変が起きていますよ。」と知らせてきます。
でもはしか(麻疹)とは気付かないでしょう。
②38℃台~39℃台の高熱もでます。
通常は36度台の身体が高熱を出しますので、身体がだるく感じます。
顔も赤くなって、頭やわきの下を触ると熱く感じます。
ここで一度、熱を測ったほうが良いですよね。
しかし、普段から幼児や子供も度々熱を出すので、ここでもはしか(麻疹)の判断は難しいですよね。
さらに、子供は不機嫌になりますから普段よりも言動には要注意です。
身体に変化が起きているし、熱もあるから、余り怒らないようにしないと!!
③頬の粘膜に砂粒くらいの斑が出てきます
風邪症状と思いきや、ここで「コブリック斑」と呼ばれる斑が頬の粘膜に出てきます。
子供が「口に中が何か変!」と言ってきたら口の中を見ましょう。
口の中の頬(ほほ)の内側に小さな白いブツブツ(1ミリ程度)が出現します。
砂粒くらいの斑点が出て、周りが赤く粒の真ん中が灰色になっていたら疑いましょう。
(3)発疹期
ここで、一度熱が下がります。
治ったと思ったら間違いです。
①全身に発疹(赤いブツブツ)が出現します。
最初に耳の後ろや首、額から出始め、翌日には顔面、身体、腕に出ます。
そして、手足に広がり全身にいきます。
この発疹がそれぞれくっついてしまう(融合)こともあります。
②さらに高熱(39.5℃)となります。
先ほどの発疹が全身に広がるまで高熱が続きます。
ここまでで、約5~6日で約1週間もかかります。
(4)回復期
ようやく、熱が下がり身体も軽くなり普段と同じようになります。
でも身体には発疹は黒くてしばらくは残っています。
はしか(麻疹)の対策方法は?
菌が付着したものを触ったり、菌が浮遊していますので空気感染します。
空気ですから、吸い込むと感染します。
マスクで防げる事が難しいみたいです。
はしか(麻疹)の予防方法は?
特効薬は現在もありませんので、ワクチン接種で予防です。
このワクチン接種で必要な抗体が95~98%にでます。
抗体とは、感染しにくくなる身体をつくるバリアです。
免疫が出ない人も、ごくわずかに見えますので、2回接種します。
1回目は1歳になったら受けます。
2回目は小学校に入る前です。(入学1年前)
はしか(麻疹)のにかかったらどこに行けばいいの?
まずは医療機関に連絡します。
直ぐに、病院に行くのではなく、連絡をしてから行きます。
病院も対応できる医療機関ならいいですけど。
連絡をしてから行ったほうが、病院も対応し易いですよね。
さらに感染しやすいので、自分が感染者にならないような対策も必要です。
病院側も感染者疑いのある患者は隔離したいですからね。
まとめ
聞いたことがある【はしか(麻疹)】について話しました。
最初は、風邪症状みたいに出ますが、発熱と共に発疹も出ます。
先ほどと同じく、自分が感染者とならないことです。
特に幼児や子供は、普段の風邪かなぁと思いますが、一度下がった熱も再び発熱します。
発疹も全身に広がりますので、観察は必要です。
心配な場合は自分で解決せずに相談していきましょう。
普段よりも子供の言動が不機嫌となりますので・・・
最後まで読んで頂きありがとうございました。