未来のミライの黒い新幹線のモデルは?デザインは誰が作ったの?

細田守監督の最新作「未来のミライ」が2018年7月20日に公開されました。
細田守監督は電車好きではなかったが、お父さんが地鉄(富山地方鉄道)の社員だったことから、育った環境が電車や鉄道に関係するものばかりでした。
この「未来のミライ」でも多くの電車が登場します。
実際に走っていた電車から、未来になってもしかすると登場するかもしれない”黒い新幹線”も不気味に現れてきます。
この”黒い新幹線”は、我々大人たちが子供の頃に思い描いていた未来の世界に連れて行ってくれそうです。
自分がまだ知らない未知の世界だと、雰囲気自体が暗く感じてしまいます。
この”黒い新幹線”は自分の心の中の不安な気持ちも表しているような感じではないでしょうか?
黒い新幹線のイメージは?
細田守監督がイメージした黒い新幹線とは?
・悪者である
・くんちゃんを今とは違った世界に誘う
と言った、余りにも漠然としたイメージでした。
黒い新幹線は誰が作ったのか?
実際に新幹線のデザインに携わっている、「川崎重工業車両カンパニーデザイン」さんです。
そこのデザインを担当している亀田芳高さんです。
細田守監督が製造メーカーである川崎重工業さんに問い合わせて、快く引き受けて頂いたそうです。
映画のなかでもそうですが、実際に新幹線をデザインしている会社ですから、本当にこの”黒い新幹線”は存在するのでは?と勘違いするほどの迫力でした!
確かに、黒いボディでも光の加減で青白く不気味に光っている部分もあり、さらに毛!が生えてしまっているではありませんか!
もう、こんな新幹線は見たことがないです。
川崎重工業車両カンパニーとは?
実際に、日本で走っている新幹線の車両デザイン会社です。
正式には「川崎重工業車両カンパニー国内プロジェクト本部技術企画部デザイン課」に頼みました。
新幹線のE5系の先頭形状やE6系とE7系の外観や内装、エンブレムも担当された部署です。
黒い新幹線のモデルとなったのは?
亀田芳高さん曰く、映画自体が未来の話となっていて、亀田さんの未来がダークなイメージと感じました。
そこで、生体メカと発展していきました。
さらに、生き物なのか機械なのかが分からない不思議な列車をイメージしてデザインを考えました。
生体としてモデルとなったのが「オオグンカンドリ」でした。
現在走っているどの列車も顔が浮かんできそうなデザインで、優しい顔のイメージや早く走れそうな顔のイメージです。
しかしこの黒い新幹線はオオグンカンドリがエサを貰う時に「にゃ~」と不気味に笑っている感じが見られますから、ひと飲みされそうな感じです。
はっきり言って怖いです。
黒い新幹線の内部も担当
黒い新幹線は外観だけではなく、内装にもこだわりをもってデザインされています。
もとは、JR東日本の「グランクラス」と同等の最上級グレード席をモチーフに「グランスカル」となっています。
内装も不気味一色ですよね。
だって、座席の背もたれがあばら骨のイメージとなっていますし、天井もあばら骨ぽっいですよね。
※黒い新幹線 座席」ビジュアル ©2006 TK/FP ©2009 SW F.P. ©2012 W.C.F.P ©2015 B.B.F.P ©2018 CHIZU
さらに、座席の並びも実際の新幹線の座席並びにこだわっています。
座席全体は植物の「ショクダイオオコンニャク」をモチーフにしています。
※筑波実験植物園から引用
この花びらが咲くと不気味な花びらが見えてきます。
世界最大の植物ですから、実際に座席シートにも使えそうです。
この内装のイメージは生き物の骨格や内臓を表しています。
昔のアニメ映画「ピノキオ」でピノキオとおじいさんが船ごとクジラに飲み込まれた時に、上を眺めると実際には見えるはずがないんですが、背骨が描かれていました。
飲み込まれたわけですから、胃袋内で見えるはずがない背骨に囲まれた感じが新幹線に繋がる気がしたそうです。
外観だけではなく、内装にもこだわりを見せたことで、黒い新幹線の不気味さをさらに一層されました。
まとめ
「未来のミライ」で扱った黒い新幹線は、本当に新幹線をデザインされている会社へ依頼された事でイメージ通りの列車が出来上がったのではないでしょうか?
亀田芳高さんはさらに、未来でも走れる新幹線をイメージしデザインをしたといっています。
いつか、この黒い新幹線がもととなった未来新幹線が現れるかもしれませんね。
「未来のミライ」では少ししか黒い新幹線は現れないですが重要な役割をしています。
見逃さずに観ていきましょう!
最後まで読んで頂きありあがとうございました。
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